尾瀬の見所

「いろんな花が咲き出す季節は色合いが一番綺麗です」

館山美和(たてやま みわ)
通称ゴマちゃんは、スノーボードで訪れた尾瀬に魅了されガイドを始めて5年目。
片品山岳ガイド協会 公認ガイド

—ゴマちゃんお気に入りのコースはどこですか?

「水芭蕉も落ち着いた6月の終わり頃、尾瀬ヶ原の上田代と中田代の中くらいに、カキツバタとかレンゲツツジ、ワタスゲなどが咲くんですよ。梅雨時期に入り出しそうで天候も安定しないのもあって、その時期は意外とお客さんが少ないんですが、実はこの時期にいろいろな花が咲き出すんです。色合いが一番綺麗な時ですね。その頃に尾瀬ヶ原、とくに大堀川辺りを歩くと綺麗なので、そこを通るルートがおすすめです」

—その他にはありますか?

大清水から尾瀬沼へ抜けるルート上で一ノ瀬という休憩所があるんです。この辺りからぐっと登りがきつくなってくるんですが、ちょうど4月終わりからGWにかけて多くなる野鳥のさえずりも良いですし、6月になればそこから登り切った辺りにオオシラビソという針葉樹の木が一面を覆っているんですが、幻想的な感じですね。その先の三平峠辺りでは6月中旬からピンクに咲くムラサキヤシオツツジが綺麗です。道は険しいですが、このルートも様々な季節を楽しめます」

関連リンク

花図鑑(尾瀬林業のサイトへリンクします)


  • ピンクのムラサキヤシオツツジ

  • 幻想的な靄に包まれたオオシラビソ
尾瀬を歩くためのアドバイス

夏でもなるべく長袖長ズボンをおすすめします。日焼け防止にもなりますし、虫さされの予防になりますから。

ガイドの話

尾瀬には数百種類ともいわれる植物が生息しています。日本有数の高層湿原であるからこその自然が、ここにはあるのです。その歴史や特性、また咲き乱れる花の詳細までを熟知した経験豊富なガイドと歩くことは、尾瀬により深く触れるきっかけとなるのです。ツアーの安全面も含め、ガイドと共に歩くことをおすすめします。